あの今宮さんも「早くこの三人の表彰台を見たい」とおっしゃっていました(笑
こう見ると、三人とも変わっていませんね。ライコネンなんか異常に思えるほど、変わっていません。
アロンソに関して言えば、2005年から評価のされ方、環境(ルノー・マクラーレン・ルノー・フェラーリ)・雰囲気(若いやんちゃ坊主から成熟した)、全てが変わりましたが、この表彰台では以前の同期のライバルであるライコネン、そして皇帝シューマッハがいたということで以前のアロンソに戻ったようにも思います。
このレース結果にはF1ファンのほとんど(ベッテルファン、ハミルトンファン含めて)満足したと思います。
なぜなら、ベッテルファンの多くは以前のライコネンファンであり、シューマッハVSアロンソ時代のアンチアロンソの多くがハミルトンファンだからです。(日本人でハミルトンファンは少ないですが、世界的に見るとやはり多いです。)
なので、アロンソが優勝したこと。ライコネンが2位表彰台、シューマッハが復帰後初表彰台を手に入れたこのレースは多くの人にとって、展開としては波乱なものではありましたが、
感情的に最近で一番想い出に残るレースになったと思います。
ライコネンとアンドレア・ステラ(アロンソのレースエンジニア)
BSで見ていた方はカットされいたので見ていないと思いますが、真っ先にレース後に表彰台裏に上がってきたのはライコネンでした。
かなり淡々としており、「いつものライコネンだ」と思って見てました。その後アロンソのレースエンジニアでありライコネンの前フェラーリのレースエンジニアでもあったアンドレア・ステラが抱き合ってお互い笑いながら談笑していたのです。
このシーンはライコネンファンが見ればかなり、感動するものだと思います。
ステラ、ライコネンお互いに(フェラーリ離脱に対して)わずかながらも心残りはあったと思いますが、あの表彰台での対面で気持ちも晴れたのではないかなと思います。
元ライコネンファンだった自分は感激しました。ライコネンがフェラーリ離脱した際に抱いた無念な気持ちも晴れました。「全てのプロセスはこのようにつながっていたのか」
その後しばらくしてシューマッハが来て3人で談笑し、10分くらい遅刻してアロンソが上がってきました。ライコネンと握手し、シューマッハと抱擁。
シューマッハがアロンソに”It's funny, coz........"と言いかけていたのが気になります。なんて言おうとしたのか。
ただ、ベッテルやバトンのようにぺちゃくちゃしゃべっているような感じでもありませんでした。そこがまた良かったです。
今や現役最強ドライバーと評されるアロンソですが、シューマッハ、ライコネンと歴代フェラーリチャンピオンの前ではなんかいい意味で小さく見えました。ライコネンもある意味アロンソの先輩です。
ある意味スターウォーズのジェダイのようにも思えました。(笑)
(マスターヨーダ、クワイガン・ジン、オビワン)
ステラだけでなく、ドメニカリもいたらかなり面白くなっていたでしょうね(笑)
ロータス(元ルノー)とフェラーリのクルーが肩を組み合っていた
アロンソルノーとシューマッハフェラーリは激しく対立していましたよね。
なので、これを見てまた感激しました。ライコネンのクルーである彼らは元はアロンソのチームであり(その元々はシューマッハか(笑))シューマッハフェラーリは彼らと対立していましたが、今やフェラーリはアロンソチームです。
この3人はいい感じにミックスされましたよね。フジテレビのオープニングでシューマッハとアロンソの関係を”輪廻”と表現しましたが、ライコネンが入って三つ巴で”輪廻”の関係になっています。
アロンソのラジオ
0:27~からですが、これは明らかに泣いていますよね?笑。
最初にチームから無線が入っていましたが、アロンソは返答しなかったようです。というのも
恐らく号泣してたからだと思います。でようやく返答したかと思いきや、また涙が出てきて途中で無線を切ったって感じですかね。まぁ彼は根はシャイですからね(笑)
自分も感動してしまい、思わず泣いてしまいました。(笑)
自分は彼がチャンピオンを取った2005年、2006年シーズンはシューマッハ側であり、アロンソのことをただの「傲慢な若者」としか思っていませんでした。2006年の最後はかなり不満でした。
しかし、その後2007年、単身で英国のチーム行き、いじめられ、非力なルノーでスポットライトがまったく当たらない、真っ暗な影の中レースをこなしていき、時折光った走りをするアロンソを見て印象がガラリと変わりました。
これらの経緯が少しずつ報われているように思います。
Twitterで言及しましたが、KERS,DRS,タイヤサプライヤーなどF1の技術的革新、ホンダ、トヨタ、BMWなどビッグチームの撤退、給油禁止等のレギュレーション変更、若手ドライバーの台頭など様々な環境の変化が起こっています。
その中でのこの3人の表彰台での顔ぶれはF1を全体的に見た中での”定数”(LOST風(笑))であり、F1もまだまだ”ドライバーの力量”としての要素が残っているんだと再確認させてくれました。
本当に最高なレースでした。ありがとうフェルナンド、キミ、マイケル!!!!!!

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