2009年シーズン終了とともにF1の世界から遠ざかっていた2007年王者のキミライコネンが復帰したことで注目が集まっているLotusF1team。 驚くことに今シーズン6レースを振り返れば、もっとも競争的なチームはロータスなのではないかという声が多く挙がっている。そこでロータスドライバーたちのこれまでの走りを評価していきたい。
中国グランプリ以外で全て入賞(モナコ終了時点)。レースに関して言えば今シーズン目立ったミスもしていなく、引退前のライコネンと比べてもかなり安定しているシーズンなのではないか。少なくとも2008年シーズンよりかは安定してる。すでにライコネンの代名詞といえるファステストラップも一度記録してる。他の若手ドライバー(マルドナード、チームメイトのグロージャン、ペレス、セナ)と比べるとコース上でバトルしてる時の彼を見るとかなり安心して見てられる。
むしろ接近戦における安定した彼のハンドリング、アクセルワークはトップクラスだと思います。よく解説で片山右京さんがドライバーの感覚、反射神経のことを「センサー」と表現するが、ライコネンの「センサー」はF1を二年間も離れていたのにもかかわらず、高い水準でキープされていたのでしょう。
この要素は今シーズンのような波乱の多い時には大きな武器になる。現に彼は6レース中5レースでポイント獲得している。間違いなく、タイトル争いの一角になるでしょう。
ただ、気がかりな点が2つある。。
・1つめは予選で結果を残せてない
少なくともオーストラリア、バーレーンでミスをしており、モナコでは(FP1欠場も影響してるだろうが)チームメイトにかなりの差をつけられた。確かに復帰一年目というの考慮に入れれば、かなり高い要求かもしれないが、予選で車のポテンシャルを出せれば、ロータスのマシン性能に見合った結果が得られるのではないかと思う。よくロータスの戦略が非難されるが、ライコネンがもっといい予選結果を出していればもっとマシな状況になったいたことだろう。
・2つ目はレースペースが安定してない。
これはライブタイミングアプリを見ながらレースを見てるといつも思うことである。
この傾向が一番、明らかだったのが、スペインGP。2位アロンソと追いかける3位ライコネンのペースを比べると、アロンソがほぼ毎週にわたって自己ベストに近いタイムを刻めてたのに(アロンソがトラブルで失速する前のラスト7周まで)対してライコネンのラップタイムは速かったものの安定してタイムを残せていなかった。
そこでどのセクターでタイムをロスしているのを見ていたが、周回ごとにロスをしているセクターが違うため、彼はおそらく細かいミスをかなり犯していたのだろうと思う。
対照的にアロンソが首位マルドナードを追いかけていた時はかなり安定していて、ラップごとに自己ベストを更新していた。
・ロマングロージャン
フリープラクティスと予選でかなり健闘しているように思える。特にフリープラクティスを終えた後にたくさんのドライバーがライコネンではなくグロージャンに言及していて「今日のグロージャンのペースを見るとロータスは速そうだね」というコメントが目立つ。予選に関してはチームメイトよりうまくやっていると思う。
レースに関して言えば、接触が多く、とるべきポイントを逃し過ぎているのは明らかである。
ただ、決勝でのペースは悪くない。バーレーンでは、ライコネンのほうがペースが良かった(ライコネンがニュータイヤを使えたのも要因の一つ)。
スペインでもアロンソを追いかけたライコネンの追い上げはかなり印象的だったと思いますが、そのライコネンよりグロージャンはラップあたり0.3から0.4秒速かった。これにはチームもびっくりしたと思う。ファステストラップもその差を反映していると思う。もし彼がいいスタートを切ってしっかりとライコネンの後ろについていれば、2位は確実で優勝もあったかもしれない。。
チーム代表のブーリエはグロージャンの犯してきたミスを擁護しているが、恐らくグロージャンのポテンシャルは高いと見ていて、彼に対するプレッシャーを取り除くことによって、いい結果をもたらそうとしえいるのかもしれない。
今後のレースでの二人の改善すべきポイント
ライコネン・・予選での安定したパフォーマンス。
グロージャン・・決勝のスタート、オープニングラップであらゆるリスクを避ける。
ことがあげられると思う。
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